ご挨拶
私は大学卒業後、小児外科医を目指して研鑽してまいりました。大学院で小児腎臓がんの研究にあたった際には、慶應義塾大学医学部病理学教室でがんの発生学的な由来から研究を始め、泌尿器科的先天異常と腎臓がんとの遺伝的な関連について論文を発表し、東京大学大学院で博士号を取得いたしました。
長く研究をしたあと赴任した群馬県立小児医療センターでは、鈴木則夫先生、黒岩実先生の熱心なご指導のもと、外科疾患を持つ小児患者様の診療に明け暮れ、小児外科専門医の資格も取得することができました。ですから群馬県および前橋の地は、私の医師としての成長にとてもご恩のある土地であります。実は小児医療センター退職後も、前橋市上小出町の借家をずっと借りたままにして、折にふれて前橋を訪れ、敷島公園を散策したり、花火大会を楽しんだりしてまいりました。
国立精神・神経センター(当時)に着任してからは、大学の先輩でもある三山健司先生のご指導のもと、重症心身障害児の外科治療を中心に、精神疾患や神経疾患に悩むご高齢の患者様の手術も担当させていただきました。あまり経験のなかった褥瘡の診療チームリーダーも任され、特殊な例の多い精神・神経疾患の患者様の褥瘡について勉強させていただきました。
いつからか、この小児から高齢者まで、先天異常から精神疾患までの幅広い診療経験を活かすべく、自らのクリニックを開設したいと考えるようになりました。開設地としては、ご縁のある前橋市で、地域医療に尽くしたらよいのではないかと思い至りました。
どうぞみなさま、お子様もご両親も、おじいちゃんおばあちゃんも、健康のことで困ったときには、まず「大学橋ファミリークリニック」に、お気軽にご相談ください。小さなクリニックで多くのことはできませんが、スタッフ一同、みなさまのお役に立ちますよう、全力で診療にあたります。どうぞよろしくお願い申しあげます。