特注電動車椅子

今日は、前職場の国立精神・神経医療センター病院で仕事でした。小4の時から担当していた患者様の、電動車椅子が完成したと、OTさんが教えてくれて、見せてもらいました。呼吸器を装着し、まぶたや唇、指先のみを、ほんのわずか動かせるその患者様とは、リハビリを担当させていただいた時から、「いつか電動車椅子に乗ろうね。自分で行きたいところに行かれるようにしようね。」とず〜っと話し続けて、座位保持装置での座位保持練習や抗重力位をとる練習等に取り組み続けて来ました。ようやく夢が叶ういました!病棟以外の場所に出られるのは、年に2〜3日。それもお母様や看護師さんと一緒。車椅子も押してもらっています。それが、唇のわずかな動きだけでチルトリクライニング、走行ができる車椅子の作成がようやく許可されました。作成にも膨大な時間がかかり、ようやく納品!!

すごい!!ご本人は嬉しくて、練習の時間であるOT・PTのリハビリの時間、ずっとチルトリクラを自分で操作して、自分の意思で座位姿勢を変える嬉しさを味わっているとのことです。涙が出そうでした・・・。母同伴でも、病棟の走行はまだ許可が出ないのですが、いずれ、その日が来ることを!担当のリハ医の先生や、後任のPTさん、ずっと関わっている OTさん、そして電動車椅子業者さんの頑張りがすごい。素晴らしい仕事を見せていただきました!お母様とご本人の粘り強さもあっぱれです。帰りに偶然、その患者様とお母様に廊下でお会いでき、喜びあえました。嬉しい、幸せな一日になりました!